© 2020 カーブロ All rights reserved. クリーンディーゼルエンジンとは?メリット2つとデメリット3つ!仕組み/構造の特徴まで解説!, クリーンディーゼルが今後普及しない理由3つ!将来性はあるか未来予想!規制が厳しすぎる?!, (クリーン)ディーゼルのメンテナンスのポイント5つ!費用や水抜き、アドブルーまで解説!, クリーンディーゼル搭載車一覧とおすすめ車種まとめ!SUVからミニバンまで全て紹介!. 優れた燃費性能で人気のクリーンディーゼル車にとって、重要な鍵となる「dpf再生」。しかし、走行の仕方によっては燃費が悪化してしまうことも!ディーゼルエンジンの特性を生かした走行の仕方とは?dpf再生を促す警告灯点灯時の対処法も含め徹底解説しています。 ディーゼルエンジンは自動車用エンジンとしてはトルクが高くて力強く、また燃費もよいという理想的なエンジンです。, ですがディーゼルエンジンの排気ガスには多くの有害物質が含まれており、そのうちの煤はディーゼルエンジンの大きな問題です。, ディーゼルエンジンはピストンとシリンダーで構成されるレシプロエンジンの一種類で、圧縮着火機関と呼ばれる燃焼方法のエンジンです。, 圧縮着火機関は燃料の自己着火によって燃焼を開始する構造で、ピストンで圧縮した高圧、高温の空気の中に燃料を噴射し、シリンダー内の高い温度で燃料自身が着火して燃焼します。, これに適している燃料が「軽油」でディーゼルエンジンの基本的な燃料となっていますが、その燃焼時にはさまざまな有害物質が発生することが知られており昔からディーゼルエンジンの大きな問題となっていました。, そのうちの一つが煤の問題で、専門的にはPM(粒状黒鉛)と呼ばれる細かなカーボンの粒子が発生することです。, この問題からディーゼルエンジンは一度国内で廃れたこともあり、現在はその対策を取り入れたクリーンディーゼルエンジンが主流となっています。, 煤(PM)は炭素を主成分とするカーボンですが、そのカーボンは燃料である軽油が不完全燃焼することで生まれています。, ディーゼルエンジンは圧縮した空気に燃料を噴射することで燃料の温度をあげて着火しますが、その燃焼は均一ではなく燃焼室内で燃料の濃い範囲、薄い範囲などムラが出来ます。, エンジン動作時に燃料が燃焼できる時間は非常に短いもので、圧縮着火機関はとくにピストンが上死点付近にある圧縮の高い時間しか燃焼できません。, ですが燃料が濃い部分では燃料と空気の混合が悪い部分ができるので燃焼時に燃料全てが燃えるわけではなく、酸素が少ない部分は不完全燃焼する部分がどうしても出来てしまうのです。, この不完全燃焼を起こした箇所で発生するのが煤であるPMで、霧状の細かい燃料の燃えカスなので非常に細かい物質です。, 中国などで問題となるPM2.5もまさにこの一種類であり、ディーゼルエンジンではどうしても発生するものです。, 自動車用のディーゼルエンジンでは、低速から高速までさまざまな運転条件がありますが、このうちPMが発生しやすいのはエンジン負荷が低い低回転時です。, つまり街乗りや信号待ちでのアイドリングなどで多く発生する物質であり、街乗りがほとんどの自動車では大きな問題です。, ディーゼルエンジンから排出されるPMは環境へ大きな悪影響を与えるもので、とくに人間の肺など呼吸器への影響が大きい物質です。, 1990年の中頃までは国内でもディーゼルエンジン乗用車が発売されており、販売台数の10%程度のシェアがありました。, ですがディーゼルエンジン車の増加は大気汚染を加速させる大きな要因となり、昔からディーゼルエンジンへの排気ガス規制はどんどん厳しくなっていきました。, ですがそれでもディーゼルエンジンから発生する有害物、とくにPMを含んだ真っ黒い黒煙の排気ガスはディーゼルエンジンへのネガティブなイメージを加速させることとなり、2000年に入るころにはディーゼルエンジン乗用車は国内でほとんどなくなりました。, ですが欧州ではディーゼルエンジンの持つ高トルク、低燃費、低CO2排出量などの特徴を重視してディーゼルエンジンの開発を続け、2000年以降に「クリーンディーゼルエンジン」と呼ばれる、高い排気ガス処理性能を持つディーゼルエンジンが生まれました。, クリーンディーゼルではDPF(Diesel Particulate Filter)と呼ばれるPM処理用の触媒が搭載されており、フィルター上の触媒でPMを排気ガスから99%以上分離し、非常にクリーンな排気ガスのディーゼルエンジンが実現できています。, クリーンディーゼルの登場によってディーゼルエンジンは未来につながる環境技術を手に入れ、PM処理に関してはDPFがその解決策です。, なおディーゼルエンジンの将来性については以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。, ディーゼルエンジンの煤問題は排気ガスとともに排出されるPMが大きな問題でしたが、それはDPFの出現によってクリアできました。, ですがクリーンディーゼルエンジンではもうひとつ別の煤による問題が起こっており、それは煤がエンジン内部、とくにインテーク側に堆積してしまうというものです。, PMは燃料の燃焼によって生まれるので、PMは基本的に排気ガスとともにエンジンから排出されるものです。, その排気ガスは排気管を通って車両後部まで運ばれて排出されますが、その途中にDPFが設けられておりそこでPMは分離されて処理されます。, そのため普通はPMがインテーク側に移動することはないのですが、そこにEGR(Exhaust Gas Recirculation)というシステムが組み合わされるとインテーク側にもPMが移動します。, EGRは排気ガスの一部を吸気管のほうに循環させるシステムで、その目的は排気ガスに含まれるNOx(窒素酸化物)の生成を減らすことです。, NOxもディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる有害物質の一つで、他の有害物質より処理が難しくて大きな問題となっています。, ですがNOxは燃焼温度を下げることで生成を減らすことができるので、燃焼後の不活性ガスである排気ガスを吸気に混ぜることで燃焼温度を下げることが可能となります。, しかし排気ガスが吸気側に移動するとその中に含まれるPMの一部も一緒に運ばれますが、PMはエンジン内のエンジンオイルと結びついてスラッジと呼ばれる固形物を生成してしまい、それがディーゼルエンジンのインテーク側に堆積してしまうのです。, このスラッジの堆積はごく微量ずつ堆積していくのですが、走行距離が伸びればその分堆積料は増えていきますので、次のようなトラブルを引き起こすことがあります。, これから車の購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。このやり方を知らないと最大60万円以上も損します。, 詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。, ディーゼルエンジンの内部に煤やスラッジが溜まるのは近年のクリーンディーゼルエンジンの構造上仕方ないのですが、煤の溜まり過ぎはいろいろなトラブルを誘発します。, エンジン内部への煤の堆積はメーカーの設計要件の中には織り込み済みであり、ある程度の煤の堆積では直接的なトラブルは起こりにくくなっています。, しかしPMの発生条件は運転条件と密接に関連しているので、車の走り方によってはメーカーの想定以上に堆積することもあります。, まずPMの発生が過剰になると、それを処理する触媒であるDPFへの過剰な堆積が起こり、それが原因でDPFの溶損などのトラブルにつながる場合があります。, DPFはそもそも煤を触媒内に一度蓄積し、そこに高温の排気ガスを流し込むことで、未燃焼状態のカーボンを再燃焼して完全燃焼させます。, このプロセスを「DPF再生」といいますが、そうすることでカーボンは無害な排気ガスに変わり、大気汚染を起こさないクリーンディーゼルエンジンとなるのです。, ですがDPFに煤が溜まりすぎた状態でDPF再生を行うと、燃焼温度が高くなりすぎて触媒そのものを熱で溶損させてしまう場合があります。, DPFにはそうならないようにさまざまなセンサーが取り付けられており、DPFに過剰に溜まらないうちに自動的に処理しようとするのですが、運転条件が悪いと処理が出来ない場合もあるのです。, DPFの再生は排気ガスの温度が高くないと出来ないので、エンジンの回転数が高く燃焼エネルギーが高い領域がなければなりません。, 通常は車のコンピューターによる自動処理を行いますが、溜まりすぎた時のためにクリーンディーゼル車にはDPFの警告灯と、手動再生スイッチが装着されています。, 警告灯が点灯したら速やかに手動再生を行い、DPFから煤を適切に処理することが重要です。, EGRシステムを通ってインテーク側に移動したPMについてはエンジンオイルと混ざったスラッジとなりますが、これはインテーク側に少しづつ堆積します。, その堆積したスラッジはインテークのバルブ上部にも溜まり、それがバルブとシリンダーヘッド間に挟まると圧縮抜けなどの問題が出てきます。, インテークのバルブは吸気管からシリンダーの間にフタをしている部品ですので、インテーク側のスラッジはバルブ上部には溜まりやすい構造です。, ですが多少であれば吸気とともにシリンダーへと送り込まれ、そのまま燃焼されるので大きな問題とはなりません。, ですがスラッジの量があまりに多くなると少しづつバルブの上に堆積した上に、バルブとシリンダーヘッドの間にはさまってしまうのです。, バルブはしっかり密閉しなければならない部品なのに、そこにスラッジが挟まってしまえば微小とはいえ隙間が開くことになります。, そこからはシリンダー内で圧縮した際の空気や燃焼ガスなどが漏れることとなり、いわゆる圧縮抜けのトラブルとなるのです。, 圧縮抜けが起こるとエンジンの性能は正常に発揮できませんので、出力やトルクの低下、燃費の悪化などの問題が起こります。, もしエンジンの出力が前より出ない、燃費が著しく悪くなった、などの症状が出るならばバルブへのスラッジ堆積を疑う必要があるでしょう。, なおもともとの燃費の良さについては以下の記事で詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。, スラッジの堆積はインテークマニホールドなどの吸気管の内部にも付着しますが、その付着によって吸気管の断面積は少しづつ狭くなります。, 吸気管の断面積は吸気の抵抗に大きく影響しており、狭くなるとそれだけ空気を吸い込みにくくなりますので、吸気抵抗の増大という問題が起きてきます。, スラッジの堆積はメーカーでも把握していて、ある程度吸気管の断面積低下も考慮に入れて設計されていますが、それでも過剰にスラッジが溜まった場合には問題となります。, 吸気抵抗の増大はそのままエンジンの抵抗の増大ですので、エンジン効率の低下と出力低下などを引き起こします。, その影響はわずかずつ増加していくので気づきにくいのですが、以前より性能が低下していると感じるほどならスラッジ堆積が過剰になっている可能性があります。, スラッジによって吸気管が全て塞がることはほぼありませんが、もしそうなったらエンジンは停止してしまうでしょう。, もしPMやスラッジの堆積が過剰になった場合、基本的にはエンジン部品を取り外して物理的にPM、スラッジを取り除く必要があります。, このトラブルは近年のクリーンディーゼルエンジンでは増加傾向にあり、ディーラーや自動車整備工場などでメンテナンスを受けることができます。, 吸気管や排気管を外しての作業となるためそれなりの作業費用がかかり、100,000円前後が費用の相場です。, エンジン出力が低下するほどスラッジが堆積した場合には、このメンテナンスをしなければ正常には戻りませんので、クリーンディーゼルエンジン車に乗っている際にはこのトラブルにあう可能性はあると思っておいたほうがよいでしょう。, またもしDPFの溶損までトラブルが進展した場合にはDPF自体の交換と関連部品を含めた部品交換が必要ですが、その費用は150,000円〜200,000円近くにもなるほど高額なものです。, なおクリーンディーゼルのメンテナンスについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。, クリーンディーゼルエンジンの煤の過剰な発生と堆積はディーゼルエンジン車の大きな問題であり、車の開発時にもさまざまな対策がとられています。, しかしそれ以外にもドライバーの車の走らせ方による影響も大きく、煤の発生しにくい、また堆積させにくい走り方というのが重要となります。, ディーゼルエンジンのPMが発生する条件は前述したとおりエンジン負荷の低い領域ですが、煤の発生をできるだけ減らすためにはそういった領域をあまり使わないようにすることです。, つまりある程度エンジン回転が高い走行条件を続けることが重要で、ストップアンドゴーの多い街中よりも比較的スピードの出せる郊外を走るのは有効です。, 住んでいる地域や道路条件、車の用途などによっても変わってきてはしまいますが、煤の発生の少ない走り方を把握しているだけでも走り方が変わるものです。, またDPFに関しても同様の走り方が重要で、DPFの再生に必要な排気ガス温度はエンジン回転数がある程度高くなければ生まれませんし、短時間の街乗りが多くなるとそもそもエンジンが温まらないので排気ガス温度は低下気味になります。, そのためクリーンディーゼルエンジン車は一回30分以上の走行をすることが推奨されており、DPFの再生に必要な温度を生み出せる状況を作り出す必要もあります。, つまりクリーンディーゼルエンジン車は街乗りばかりや短時間の運転などが苦手であり、そういう乗り方を続けていると煤やスラッジによるトラブルに見舞われやすいと言えます。, それを防ぐためにはクリーンディーゼルエンジンに合わせた走り方を心がける必要があり、日本のようなディーゼルエンジンに慣れていないドライバーが多い国では特に重要です。, なお走り方については以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。, 現在日本市場ではクリーンディーゼルエンジン車が全体のわずか1%ほどのシェアしかありませんが、一時期完全に0になったことを考えればかなりクリーンディーゼル車を所有する人が増えたことを表しています。, ですがガソリンエンジンとは違う走り方をしなければ煤によるトラブルが起こることを把握しているドライバーはまだ少なく、ここ数年でようやくそのトラブルが認知されるようになってきました。, そのためディーゼルエンジン車の煤やスラッジ除去のメンテナンスができる場所も増えてきており、以前より整備の面においては良い環境が出来つつあると言えるでしょう。, ディーゼルエンジンおよびクリーンディーゼル車には煤の問題は欠かせないので、ガソリンエンジン車より悪いのではないかと思われがちですが、ディーゼルエンジンのもつ高いトルクと燃費の低さはガソリンエンジンを凌駕する大きなメリットであり、十分クリーンディーゼル車には魅力があるのです。, 煤の問題も走行距離が増えてこなければ顕著化しませんし、車の走り方をクリーンディーゼル車にあわせればそこまで大きなトラブルは起こらないでしょう。, なおディーゼルエンジンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。, 値引き交渉は正しくやらないと、車を買う際に60万円以上の損をする可能性があります。, 「値引きしてくれませんか?」「オプションをつけてくれませんか?」と何も考えずに交渉すると、営業マンに舐められます。, この正しいやり方さえ知っていれば、最大限まで確実に値引きできます。詳しくは下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技!』ページをご覧ください。, BMWのハイブリッドシステムの特徴!車の種類一覧と人気車種2つ!口コミ/評判はいかに?!, ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い3つ!比較すると熱効率や寿命が全然違う?!, 某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。. 連続アイドリングとアイドリングストップ. ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い3つ!比較すると熱効率や寿命が全然違う?!, (クリーン)ディーゼルエンジンの音の特徴!カラカラ音の原因と低減対策まで全て解説!, (クリーン)ディーゼルの維持費は安いかハイブリッド、ガソリンと比較!お得か高いか決着!. 近年のディーゼルエンジン車には燃費の向上のためにアイドリングストップシステムが装着されるようになってきましたが、基本的に連続アイドリングを行う場合にはこのシステムはカットして行います。 1.1 煤の発生メカニズム; 1.2 煤の環境への影響と対策; 1.3 もうひとつの煤問題; 2 ディーゼルエンジンの煤が溜まり過ぎたら. 1 ディーゼルエンジンの煤問題とは?. タイトル通りなのですがトラックなどディーゼル車の運転手はやたらアイドリング時間が長いように感じます。暖機運転の話ではなくエアコンを使うシーズンでもなく普通に走ってきて立ち話をしているような状態でもエンジンを止めない人が非 H30式デミオのディーゼル車に乗っています。 通勤片道30kmで乗っていますが、アイドリングストップにつての質問です。 ディーゼル車は煤たまりがあると聞きました。 当方の使用距離だとリスクは少ないとも聞いています。 マツダのディーゼルエンジン、2.2リッターのスカイアクティブd(skyactiv-d)が5件の不具合によるリコールを出した。1.5リッターディーゼルも別の理由でリコールが出いてる。リコール自体は問題ないが、ディーゼル車は乗り方で不調の原因を作りがちだという。 目次. ディーゼルエンジンは乗用車だけでなく大型トラックなどにも使われるエンジンで、そのトルクの高さは大型車向きの特徴を持ちます。, そんなディーゼルエンジンを搭載したトラックなどは街中や高速道路のSAなどで長時間アイドリングしたままなのをよく見かけますが、これはエンジンへの問題はないのでしょうか。, アイドリングとは車の停車時にエンジンがかかり続けている状態のことを指し、1,000rpm以下の低い一定の回転数でエンジンを稼働させます。, ですがいくつかの状況においてはずっとアイドリング状態にしたい場合があり、次のような状況があります。, 普通の乗用車ではあまり見かけませんが、大型トラックなどは駐車場や高速道路のサービスエリア、パーキングエリアなどで30分や1時間以上アイドリング状態な場合を見かけます。, なぜ長時間のアイドリングが必要かというと、エンジンによって動くいくつかの機器が停車時に必要なことがあるからです。, 車のさまざまな機器や電装品はほとんどすべてがエンジンの出力を活用して稼働しており、エンジンがかかっていない状態では補機バッテリーの電力を使った負荷の低い機器のみしか使えません。, ですが車内の空調を行うエアコンやヒーターなどはバッテリーの電力のみでは稼働できず、長時間のアイドリングがほしいときは停車時にこれらの機器を使いたい場合です。, 夏場の暑い時期にはエンジンが停止すると車内はどんどん暑くなり、逆に冬場などは一気に冷え込みます。, 長距離トラックのドライバーなどは車内で仮眠を取ることが多いのですが、その時にはエアコンやヒーターがなければならず、アイドリングを続けている必要があります。, 大型トラックには冷蔵車や冷凍車など常に冷却が必要な車種もあり、これらもアイドリングは続けていなければなりません。, また電装品はバッテリーに充電した電力で動いていますが、その電力はあくまで小型のバッテリーに貯められたものだけなので、長時間電装品を使おうとするとエンジンを動かす必要があります。, 小さなライトなどだけでも数時間点きっぱなしになっていればバッテリーの充電量は大きく減り、そのままにしていればバッテリーの充電量は0となり、エンジンを起動するための電力もなくなってしまいます。, これらの状態ではエンジンは常にアイドリングを続けていないとならず、また乗用車でも長距離運転をする場合などは、同様の理由でアイドリングを続けたい場合があります。, ディーゼルエンジンに主に使われる燃料は軽油ですが、軽油は通常の状態では-2.5℃付近で凍結する特性が有り、日本の寒冷地では燃料が完全に凍ってしまう可能性があります。, 寒冷地には専用の凍結防止剤を入れた軽油が販売されており、これであれば-20℃まで凍結を防止できるので、基本的に寒冷地での燃料凍結は燃料の入れ替えによって行います。, ですが例えば予想外の寒波の影響などで急に気温が下がり、車には通常の燃料しか入っていない場合などには一度動き始めたエンジンを止めてはいけません。, 短時間止めるぐらいなら問題はありませんが、数時間止めたりすれば車の各部にある軽油は次第に冷えて凍結していき、最終的にはエンジンが始動できないという自体に陥ります。, もしそんな状況になった場合はエンジンはアイドリング状態で常に車の温度が高い状態を作り出さなければならず、休憩時などにもアイドリングを切ることはできません。, ですがそういった気候のときには、そもそも車内にいるとヒーターを止めるわけには行かないので、自動的に連続アイドリングの状態にはあります。, 注意するひととしては、ディーゼルエンジンにあまり乗ったことがなく、軽油が凍結するという知識が少ない人、もしくは寒冷地でそれに気づいても燃料が専用のものではない場合などでしょう。, アイドリング時にはエンジンが常に稼働しているので当たり前と言えますが、車の燃費に対しては悪影響を与えます。, 燃費は燃料1Lあたり走行できる距離で表し、◯km/Lと表します。ですがアイドリング時というのはエンジンは動いていても車は全く走っていませんので、燃費は0km/Lとなってしまいます。, つまり燃料だけどんどん消費して車の移動には寄与しないので、アイドリングが続く限り燃費がどんどんわるくなるのです。, しかしディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べると、アイドリング時の燃料消費量自体は比較的少なく、ガソリンエンジン車よりはアイドリングを続けることに有利でもあります。, なおディーゼルエンジンの燃費については以下の記事で詳しく解説しているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。, アイドリング時というのはエンジンが低い回転数で回っているので非常に低い負荷で動いていますが、その状態ではディーゼルエンジン内部ではカーボンと呼ばれる有害物質の生成が多くなります。, カーボンは正式名をPM(粒状黒鉛)と呼び、エンジンが低負荷時に燃料が不完全燃焼することで生成されます。, ディーゼルエンジンは圧縮着火という燃焼方式を使っているので、エンジン負荷が低いと燃焼温度が低くなり、高負荷時よりPMの生成が増えます。, PMは非常に細かい黒鉛の粒ですので、大気中に排出されると肺がんなどの原因物質となり、排気ガス規制で大きく規制されています。, そのため近年のディーゼルエンジンにはDPFと呼ばれるカーボン処理装置が設置されており、排出されたカーボンはDPFの内部に一度溜まり、その後に処理されて無害化されます。, ですがアイドリングが増えるとDPFへのカーボン堆積はどんどん増える結果となり、後述する処理回数にも影響します。, DPF内部に溜まったPMはある程度のところで「再生」と呼ばれる再燃焼行程があり、不完全燃焼したカーボンをもう一度燃やすことで無害なガスへと変換します。, この処理は通常数百キロ走行ごとに自動的に行われるのですが、アイドリングを続けてPM堆積量が通常より増えると、再生を行う回数が増加します。, DPFは再生を行わなければPMが溜まりっぱなしになるのですが、再生のためには高い温度の排気ガスが必要で、そのためにはエンジン負荷は高くなければなりません。, ですがアイドリング状態ではDPFを再生できるほどの排気ガス温度にはなりませんので、基本的にアイドリング状態ではPMは溜まり続けます。, その後走行を始めればDPF再生は始まるのですが、堆積量が通常より多いため、処理のインターバルが通常より短くなるのです。, DPFの再生は触媒内部で燃焼させることから部品が少しずつ劣化するもので、その再生回数が増えるということはDPFの劣化も増えるということです。, DPFの劣化が進むとそのうち部品交換が必要な状態となり、高額の修理費用がかかります。, アイドリングを続けたからといってすぐにDPFの劣化が進むわけではありませんが、長い目で見ると交換頻度は短くなってしまうでしょう。, なおこのPM(煤)の問題については以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。, 近年のディーゼルエンジン車には燃費の向上のためにアイドリングストップシステムが装着されるようになってきましたが、基本的に連続アイドリングを行う場合にはこのシステムはカットして行います。, アイドリングストップシステムは信号待ちの停車時などにエンジンを一時的に停止するシステムのことで、停車時には自動的にエンジンが停止し、ブレーキを離すと自動的にエンジンが再始動します。, エンジン停止時には燃料が消費されないので燃費改善に大きな効果があり、最近の車にはほぼ標準装備となりました。, アイドリングストップは走行時には効果的なシステムですが、連続アイドリング時のときには使わないシステムであり、その際にはアイドリングステップシステムをカットしたほうが良いでしょう。, システムが搭載された車には必ずシステムOFFができるスイッチがあるので、そちらを使いましょう。, またOFFにしなくても、アイドリングストップ時にバッテリーの電力が不足してきた場合などには自動的に再始動しますので、そんな大きな問題とはなりません。, これから車の購入を考えているなら、値引き交渉の正しいやり方を覚えておくといいですよ。このやり方を知らないと最大60万円以上も損します。, 詳しく知りたい方は、下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技』のページをご覧ください。, 前述でも少し触れましたが、エンジンのアイドリング時には燃料は消費される一方で燃費が悪化します。, その際の燃料消費量はエンジンの大きさやアイドリング時に使っている機器によって変わってきますが、一般的には次のような燃料消費量と言われています。, これはあくまで燃料消費量の一例ですが、おおよそ一時間で0.5L〜1L前後の燃料がアイドリングだけで使われていることになります。, またエアコンを使用してエンジン負荷が高いほど燃料消費量は増加し、3割程度は悪化傾向にあります。, ですがディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べるとアイドリング時も燃料消費量が少なく、およそ3割ほどはガソリンエンジンより燃料が節約できます。, また日本ではディーゼルエンジンの燃料である軽油はガソリンより安く、リッターあたり10円ほど安くなることから、ディーゼルエンジンのほうが連続アイドリングには適していると言えるでしょう。, ディーゼルエンジンのアイドリング時にはガソリンエンジンに比べると独特なエンジン音があり、気になる人には気になるものです。, ディーゼルエンジンは元からガソリンエンジンに比べるとエンジンサウンドがうるさいというデメリットが有り、それはディーゼルエンジンの圧縮着火という特徴からしかたないものです。, 一般的に「カラカラ音」と呼ばれるこの音は燃料の燃焼時に起こるもので、結構耳ざわりな気になる音です。, この音は走行中ももちろん聞こえていますが、走行中にはエンジン音以外にもタイヤが道路を走る際のロードノイズや風切り音などほかの音もあることから、相対的にカラカラ音は気にならなくなります。, ですがアイドリング時にはそういった他の音がなく、ディーゼルエンジンのカラカラ音のみが強調されて聞こえる状況にあるので、ガソリンエンジン車よりもアイドリング時はうるさい車といわれることになります。, この特徴から住宅地などでのディーゼルエンジンの連続アイドリングはあまり推奨されておらず、郊外のほうが迷惑は少なくなるでしょう。, また乗用車系の車種では遮音材などの効果によって車室内ではそこまで音が気にならない車種も有りますが、車外には思ったよりも大きな音が響いていますので注意が必要です。, なおディーゼルエンジンの音については以下の記事でさらに詳しく解説しています。詳細まで知りたい方はこちらもあわせて参考にしてみてください。, ディーゼルエンジンは特定の状況においてはアイドリングが不安定になることがあり、ガソリンエンジンにはないデメリットです。, アイドリングが不調になりやすくなるのは外気温が低い冬季、および寒冷地で、さらにエンジンをその日に初めて始動させた時などに影響が大きいです。, ディーゼルエンジンの圧縮着火はエンジン内部の温度が高くないと着火しないのですが、気温が低いときなどはエンジンが冷え切ってしまって着火が比較的不安定という特徴が有ります。, グロープラグというエンジンを電気で温める部品も装着されていますが、始動性が改善するだけで燃焼は不安定なままですので、その状態ではアイドリングも不安定となります。, またもっと気温が下がって氷点下になると、今度はディーゼルエンジンの燃料である軽油の凍結温度(-2.5℃前後)となり、燃料の粘度も高まってやはり燃焼が不安定となります。, もし車が完全に停止した状態で凍結温度に至ってしまえば当然燃料は凍りエンジン始動自体ができなくなります。, そういった寒冷地には凍結防止剤を含んだ軽油が売られていますが、これらは燃焼に関してはそこまで効率的ではないので、やはりアイドリングを不安定にさせる原因と言えます。, エンジンが一度始動して少しすればエンジン本体が温まり、その後はアイドリングも少しづつ安定していきますので、基本的には始動してからアイドリングを続けることが不安定さを改善する方法です。, なおディーゼルエンジンについては以下の記事でも取り上げているので、興味のある方はこちらもあわせて参考にしてみてください。, 値引き交渉は正しくやらないと、車を買う際に60万円以上の損をする可能性があります。, 「値引きしてくれませんか?」「オプションをつけてくれませんか?」と何も考えずに交渉すると、営業マンに舐められます。, この正しいやり方さえ知っていれば、最大限まで確実に値引きできます。詳しくは下記の『たった1分で車を60万円値引きできる裏技!』ページをご覧ください。, ディーゼルエンジン車のワゴン一覧!おすすめ7車種(国産/輸入車)もランキング形式で紹介!, 某自動車メーカーのエンジン部門で開発経験あり。子供の頃から車雑誌を切り抜きし、高校ではオートバイ・車にどハマりする。就職する際に、某自動車メーカーを選び、仕事でもプライベートでも車漬けに。今は日産スカイラインR33が愛車。.

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